誕生石コラム

8月の誕生石ペリドットの意味・効果・宝石言葉

8月の誕生石であるペリドットは、淡い黄緑色の宝石です。成分が隕石に似ていることから、陽が爆発を起こした時に地球へ飛んできた「太陽の宝石」とも呼ばれて来ました。

またペリドットには、災いを遠ざけ夫婦を円満にするパワーがあると言われています。
値段も手ごろなので、誕生日のプレゼントにも最適。今回はペリドットを自分用に買いたいと思っている方や8月生まれの人に贈りたいと考えている方のために、ペリドットの意味やン効果、宝石言葉などをご紹介します。

目次

ペリドットとは

ペリドットという名称は、アラビア語に由来すると言われています。正確な語源などは不明ですが、ギリシャ語でペリドットは「黄金石」の意味を持ちます。
色がオリーブグリーンであることから鉱物学上では「オリビアン」と呼ばれており、和名の「カンラン」もオリーブを意味する言葉です。

ペリドットが持つ意味・パワーストーンとしての効果

ペリドットは、マイナスエネルギーから心身を守ってくれる宝石とされています。何か問題が起きてしまった時に、ピンチから抜け出すチャンスを与えてくれます。
どんな時もポジティブなエネルギーをもたらすので、心がネガティブに傾きがちな人は、お守りとして身につけることをおすすめします。

またペリドットは「知能」「知性」と関係が深いとされ、思考を明確にすると言われています。このため、考えをまとめたい時などに身につけると頭の中が整理されるようです。

ペリドットにはそれ以外にも
・ストレスを緩和させる
・願望実現
・内面の美しさを引き出す
・厄除け・魔除け
・恨みや嫉妬からの解放
・胃や肝臓を癒す
などの効果があります。

ペリドットの主な宝石言葉としては、「夫婦愛」「平和」「安心」「幸福」「なぐさめ」「歓喜」が挙げられます。
次に、それぞれの宝石言葉が表すペリドットのパワーを具体的に見ていきましょう。

夫婦愛

ペリドットの1つ目の宝石言葉は「夫婦愛」です。
ペリドットは浮気心を遠ざけ、夫婦の絆を深めると言われています。ひたむきに相手を愛する気持ちをもたらし、信頼を築きます。
夫婦で身につけると更に効果が高まるようなので、ペリドットをお互いにプレゼントし合ってみてはいかがでしょうか。

平和

ペリドットの2つ目の宝石言葉は「平和」です。
「過ちを認め、自分と相手を許す」という気持ちを育むと言われているペリドット。逃避願望を抑え前向きに問題解決する姿勢を持てるので、人間関係などのトラブルなどに見舞われた時にもパワーを発揮します。

安心

ペリドットの3つ目の宝石言葉は「安心」です。
古代エジプトで「夜の不安から解き放してくれた」とされるペリドットは、現代においても安心と心の平穏をもたらすと言われています。
心配事を抱えている方や心配性な方は、ペリドットをお守りとして身につけるとよいでしょう。

幸福

ペリドットの4つ目の宝石言葉は「幸福」です。
ペリドットを身につけると心が朗らかになり、幸福感を得ることが出来ます。
また心の中からネガティブを取り除くので、常に前向きでいられます。そのため、願望を達成して幸せになりたい方にもおすすめの宝石です。

なぐさめ

ペリドットの5つ目の宝石言葉は「なぐさめ」です。
恐怖心や嫉妬、トラウマなどを抱えている人は、ペリドットによって心がなぐさめられると言われています。孤独や悲しみも癒すので、心が疲れたと感じた時に身につけると効果が得られるでしょう。

歓喜

ペリドットの6つ目の宝石言葉は「歓喜」です。
厄除けや魔除けの効果があるペリドットは、災いを遠ざけ喜びの感情を湧き立たせると言われています。
困難な状況にあっても明るい希望を与えてくれるので、心が喜びに満たされます。
悩んで落ち込んだ時は、ペリドットを持ってみましょう。いつしか、ふさぎ込む理由さえ忘れているかもしれません。

ペリドットと相性の良い組み合わせ

ペリドット×ルビー

ペリドットとルビーは、お互いの効果を高め合うことが出来る組み合わせです。
ペリドットの明るさとポジティブさ、ルビーの華やかさと情熱が相乗効果をもたらし、持ち主に自信をつけてアクティブにしてくれます。

ペリドット×アメジスト

ペリドットとアメジストは、恋愛運を最も高める組み合わせです。出会いや恋愛成就に効果を発揮するため、片想いの人にもおすすめです。
またこの組み合わせは心を癒す効果もあるので、恋に疲れた時にも身につけることをおすすめします。

ペリドット×シトリン

ペリドットとシトリンは、ヒーリング効果の高い組み合わせです。癒しをもたらすので、疲れた時やリラックスしたい時に最適です。
またペリドットは金運パワーが弱い宝石であるため、金運を好転させたい場合もシトリンと組み合わせると良いでしょう。

ペリドットの歴史

ペリドットは紀元前から「魔除けの力がある」「太陽のエネルギーが凝縮されている」などと言われ、お守りとして使用されて来た歴史があります。
古代エジプトの国家の象徴は「太陽神」。暗闇を「悪魔の象徴」として恐れていましたが、
太陽エネルギーを持つペリドットは暗闇を払うお守りとされ、ファラオ(王)が崇拝する宝石でもありました。

またペリドットは、古代ギリシャや古代ローマではトパーズと混同されていました。別の宝石だと認識されたのはフランスで、18世紀になってからのことです。
中世ヨーロッパでは、ペリドットは十字軍がセントジョンズ島から持ち帰った石であるため「十字軍のエメラルド」と呼ばれ、希望をもたらす石とされていました。

キリスト教の黙示録にも登場するペリドットは、古くから宗教的な意味合いの強い宝石とされています。このためヨーロッパの教会にはペリドットが数多く使用され、ドイツの世界遺産・ケルン大聖堂の「東方三博士の聖堂」には200カラット以上のペリドットが装飾として用いられています。

なおペリドットは火山の溶岩に含まれることが多い鉱物ですが、ごくまれに隕石に含まれる場合があります。この希少な宝石は「パラサイティックペリドット」と呼ばれ、地球上で採掘されるペリドットと区別して大切にされています。

ハワイとペリドットの関係

ペリドットの中には、「ハワイアンダイヤモンド」という名称が付けられているものがあります。そのほとんどはアメリカ産のペリドットなのですが、この名前の由来には有名な逸話があります。
ハワイのオアフ島にある有名な「ダイヤモンドヘッド」。岬の先端がダイヤモンドのようにきらきら輝いていたことから、その名がつけられました。
ところが、きらめきの元になっていたのは突端の岩石に含まるペリドットでした。そのことから、一部のペリドットが「ハワイアンダイヤモンド」と呼ばれるようになったそうです。

また2018年のキラウエア火山噴火の際には、「ペリドットが空から降ってきた」という雑誌記事が話題になりました。しかし実際には、ハワイの大地に眠っていたペリドットが噴火で流れ出した溶岩に含まれていたとのこと。事実は記事ほどロマンチックではなかったのですが、ハワイとペリドットに深い縁があるのは間違いないようです。